エステサロン・脱毛サロン専門のマーケティング会社マーケティング・プロダクト・ファクトリー(MAP)のお知らせ・コラムです。

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2023.08.24

エステティシャンの信頼値は、カウンセリング能力値である

女性の社会進出が常態化した現在、それぞれの希望する勤務形態は多様化しているようです。キャリアウーマンとして積極的に企業の経営に関わっていきたい・ライフワークバランスを考えて、制約された時間だけ働きたい。このような二分化ではなく、企業に拘束されることがなく、しかしキャリアを活かして成果が出た分儲けたいという女性が増加しています。そしてエステティシャンもそれに例外ではありません。
こういった社会の流れはエステサロン経営者にとっては好転であると私たちは考えます。エステ業務とは接客・技術・カウンセリングと属人的なスキルに左右されますので言い換えれば事業拡大を目指すからといって安易に正規雇用をするようなことはリスクが高いともいえるのです。「業務委託」といったいわば出来高で人件費を固定費ではなく売上に応じて上がり下がりのある変動費で計上できれば、中小規模のエステサロンも計画的にリクルートを行いやすくなるでしょう。

【目次】
1.新人エステティシャン教育のスタート地点。肌質の見極め方
2.美肌や肌荒れと分類される肌表面の具体的な違いについて
3.今回のまとめ

新人エステティシャン教育のスタート地点。肌質の見極め方

業務委託契約であっても人員が増えればその分エステサロンの売上規模拡大は十分に狙えます。但し前述の通りエステティシャンの成果は接客・技術・カウンセリングと属人的なスキルに大きく左右されます。「急がば回れ」とはよくいったものですが、一時的ではなく恒常的に売上を伸ばしていくためには飛び道具的なマーケティングよりも、人材(エステティシャン)育成に傾倒することが効率的であると私たちは考えます。
私たちは約15年にわたりエステサロン・エステティシャンのマーケティング及びオペレーション支援を行ってきましたが、やはり「カウンセリングの教育」がもっとも難しいと、どの経営者も口を揃えます。そしてこのカウンセリング教育の入門となるものが、肌(質)状態の見極め方になります。肌質を把握することはスキンケア製品(化粧品)を販売するだけでなくフェイシャルトリートメント・ボディトリートメント・脱毛・スカルプメニューなどすべての美容施術や販売に関わってくるからです。つまりどの美容施術や店販においても、効果性や安全性を鑑みた提案ができるためには顧客の肌質を見極めて、最適な提案ができることがスタートです。しかしながら「肌質の見極め方」は、様々な著書やインターネットの情報がありますが、かなり偏りがあるもの・抽象的なものが多く独学で学びづらいことは確かです。
次章につきましては、新人教育を行うときブラッシュアップすると効率的な肌知識をピックアップしたいと思います。

美肌や肌荒れと分類される肌表面の具体的な違いについて

そもそも新人エステティシャンは「美しい肌」や「肌荒れした状態」が消費者レベルにしか解説できないケースが多いですから、問題解決はまずこの2分された状態の違いについて理解させることが重要でしょう。
インターネット上の写真・もしくは肌診断器で実際の肌を拡大スコープし、肌表面に走る皮溝と皮溝に囲まれた皮丘(平らな部分)の名称と状態を覚えさせ、その上で「肌荒れとは皮溝・皮丘が消失、もしくは不明瞭であること」と定義付けることが重要でしょう。そうすると「美しい肌とは皮溝・皮丘が明瞭で整った状態である」ことに理解を促すことができます。肌が健康で美しい状態とトラブルがある状態では、施術方法やお薦めする店販製品も大きく異なります。エステティシャンは何より顧客との信頼関係が売上に相関するわけですから、この点は関係性構築のための出発地点となるのです。

今回のまとめ

エステティシャンの新人教育方法や成果を計る指標決定は大変難しくいまだに正解はこれだと断言することはできません。しかしながら生産性の高いエステティシャンの共通点は、顧客との信頼関係が厚いということには間違いがありません。カウンセリングはこれを築くためにもっとも大きな要素とされていますから、セールストークを磨くよりまず先に肌質の見極め方を習得することが重要ではないかと私たちは思っています。