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2023.08.23

「安全性の高い化粧品」ではなく、「化粧品はどれも安全性が高い」

エステサロンでは日々あらゆる化粧品がリリースされ、その度通う顧客の方々は店内に陳列される店販製品を目にしたり、メニューで使用される新しいフェイシャルパックを体感します。エステサロンではこういった非日常的で連続的な感動や癒しを味わえることで、リピーターが集い商売は成り立つといえるでしょう。
またエステサロン専売の商品は、「不思議」だと思われることも多々あるようです。それはコマーシャルや雑誌掲載していないにもかかわらず、効果性や使用性が高いのはなぜか?という質問は日々飛び交うようです。そして効果性が高い分、安全性(薬でいう副作用)は大丈夫なのか?という疑問を抱く顧客も少なくはないようです。

【目次】
1.エステ専売化粧品・一般化粧品、どちらも前提は「誰にでも安全」
2.化粧品は販売に至るまでに、あらゆる安全性試験項目を通過している
3.今回のまとめ

エステ専売化粧品・一般化粧品、どちらも前提は「誰にでも安全」

どのような商圏やターゲットであっても、成功するエステサロンが重視することは「コミュニケーション」であることには違いがありません。つまり「貴店で使われているエステ専売化粧品は、大変効果性が高いですが安全なのでしょうか?」という質問があればこれには真摯に答える必要があるといえるでしょう。しかしながらこういった化粧品と安全性がテーマにされた題材は、あらゆるメーカーやディーラー・エステサロンもお茶を濁すことが多いように感じます。
結論からいうと、エステ専売であろうがなかろうが化粧品は基本的に安全です(厳密に表現すると安全でないといけない)。特定の疾患を治療するために使用期間や使用方法が定められた医薬品は、もちろん有効性と副作用のバランスが存在します。しかし化粧品とは「皮膚を清潔に保ち、健康を維持するために作用の緩和な外用の製品」として用いられるわけですから、使用者が例えどのような方法で永続的に使ったとしても安全性の確保はされているのです。
但し化粧品の新規原料は、後を断つことがありません。であればここでいう安全性の確保とは、どのように維持しているのでしょうか。日本ではこれを厚生労働省が扱っており、このガイドライン(新規原料の安全性確保)を「新規原料を配合した化粧品の製造、または輸入申請に添付すべき安全性資料の範囲について」に示しているのです。

化粧品は販売に至るまでに、あらゆる安全性試験項目を通過している

日本のマーケットに流れる化粧品はすべて、厚生労働省の認可を取得しなければなりません。つまりエステティック専売化粧品がどれだけ効果性があるといえど、必ず安全性がバックボーンに控えているわけです。「新規原料を配合した化粧品の製造、または輸入申請に添付すべき安全性資料の範囲について」とは少し難しい内容に思えますが、要するに化粧品に新規原料が用いられるとき、必ず複数の安全性試験項目をクリアする義務も設けられるということなのです。
具体的には殺菌・防腐剤・酸化防止剤・金属封鎖剤・紫外線吸収剤・タール系色素など慎重に扱う必要がある製品以外でも、少なからず9つの安全性試験項目が発生します。急性毒性・皮膚一時刺激性・連続皮膚刺激性・感作性・光毒性・光感作性・眼刺激性・変異原性・ヒトパッチの9項目がその内容になるのです。

今回のまとめ

エステサロンに例は少ないですが、ごく稀に個人輸入した海外製品や個人が精油のブレンドなどを独自で施し「一化粧品」として販売している事業者もあります。もちろんこれは法律に反することなので事業者はいずれ損失を被ることになります。しかしこの点に関してもっとも深刻な問題点は、対象となる化粧品が第三者の専門機関によって安全性試験が行われていないことなのです。