エステサロン・脱毛サロン専門のマーケティング会社マーケティング・プロダクト・ファクトリー(MAP)のお知らせ・コラムです。

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2023.05.06

優れたメイクアップ化粧品を使うことよりも、洗顔習慣が大切である

エステサロンのマーケティングは美容業界の中でも独特であるとよくいわれていますが、これはエステサロンに来店する顧客のニーズが他の業態と明らかに異なるからです。例えば百貨店に化粧品を買いに行く消費者は、マスメディアによるテレビCM・街中の大きなポスターに誘引されているわけですから、発色よく・ツヤツヤしく肌が仕上がるメイクアップ化粧品を購入する動機が強いわけですし、ドラッグストアであれば世の中に多く出回っている化粧品を少しでもコストカットした状態で買いたいというニーズが大半を占めていると思います。しかしながらエステサロンはそのどちらにも該当しません。100人いれば肌の状態は100パターンあるわけですから、肌の診断及びケアのプロフェッショナルであるエステティシャンに、その場限りというわけではなく今後どのようにお手入れを行なっていくべきか?どのような化粧品を選ぶべきなのか?というような、もっとも根底的なアドバイスを求めているはずなのです。
本日のコラムでは、メイクアップ化粧品の新顔ベースクリーム・フェイスバウダーを取り扱いますが、顧客はエステサロンでフェイシャル施術を受け、適切なクレンジング・洗顔・ローション・美容液・乳液などを使用できた上で、メイクアップ化粧品の選定に気を遣うべきなのです。

【目次】
1.エステサロンの店販人気アイテムである、BBクリーム・CCクリーム
2.フェイスパウダーの種類・特徴・エステティシャンができるアドバイス
3.今回のまとめ

エステサロンの店販人気アイテムである、BBクリーム・CCクリーム

現在、エステサロンの店販人気アイテムとしてBBクリーム・CCクリームなどが挙げられるのは、時代の変化とともに忙しい女性が多くなったため、利便性のある化粧品の需要が高くなったからでしょう。そもそもBBクリームのBBとは、「ブレミッシュ(傷んだ肌を)バルム(修復する)」の略称で、元来はピーリング後、肌の炎症を抑え赤みをカバーする保護クリームとして開発をされていました。そのため、抗炎症効果のある甘草エキスや火傷の修復に優れたアラントインや、保湿効果のあるシア脂が含有されていることが特徴的です。現在のBBクリームは、粉の量が少なくリキッドタイプではなくクリームっぽいファンデーションなども幅の広げた製品として存在しています。CCクリームのCCとは、「カラーコントロール・コンプリートコレクション」といった色の調整・完全な補正などを意味していたり、「コンビネーションクリーム」組み合わせのクリームなど、美容メーカー・美容ディーラーによって様々な企画があります。簡単に製品の特徴をいうのであれば、BBクリームよりも仕上がりは軽く、スキンケア効果は高く、肌の色味を整えキレイに魅せられることになります。
またミネラルファンデーションも、百貨店やドラッグストアだけではなくエステサロンの店販ラインナップで見かけるようになりました。ミネラルとはいわゆる「無機質」のことですから、特殊な素材のように思われがちですが、ルースタイプのファンデーションをよく使う女性は多いです。マイカ・酸化チタン・酸化亜鉛・酸化鉄・シリカなどのそれぞれの原料例であり、よく「ミネラル100%のファンデーション」と銘を打ち販売されているものは、これらの原料に加え、油剤を加えていないことが特徴です。ですからミネラル100%のファンデーションは、クレンジングを使わず石鹸で落とせるなど、肌に負担が少ない製品だともいわれています。

フェイスパウダーの種類・特徴・エステティシャンができるアドバイス

これまでピックアップしたファンデーションをより定着させ、化粧崩れを防ぐ役割を持つアイテムがフェイスパウダーです。フェイスパウダーにもいくつかエステティック専売のアイテムがありますし、販売する・しないにしろ、お客様の肌に適合するものをエステティシャンは提案しないといけないわけですから、それぞれの種類や特徴をカウンセリングでお伝えすることは重要です。
フェイスパウダーの種類や特徴は、形状・質感・色によってそれぞれ分けることができます。フェイスパウダーの形状は、プレストタイプ・ルースタイプの2種類があり、プレストタイプは携帯が便利な固形タイプ・ルースタイプは粉末状でメイクの仕上げに使用する種類のものです。質感については粉っぽく艶のない、陶器肌を目指すマットタイプのもの・パールを含み、光沢感を放ち、艶やかな質感に仕上げるツヤタイプがあります。また色については、ファンデーションの色を活かし透明感のある肌をつくるルーセントタイプ・色と立体感を加える不透明なタイプのものがあります。
フェイスパウダーの使い方についても、エステティシャンからお客様にアドバイスをすると効果的かもしれません。肌に艶を出したいときは、フェイスパウダーをブラシにつけ、最後にくるくると馴染ませて余分な粉を払うと、透明感があるように仕上がりますし、皮脂でてかった化粧崩れを直すときには、ファンデーションを塗り重ねるより薄づきに仕上がるフェイスパウダーを使い、使用前にティッシュを皮脂で抑えるなどの対策も伝えるといいでしょう。

今回のまとめ

メイクアップ化粧品の使用留意点において、エステティシャンがもっともお客様とコミットメントしないといけないのは、「メイクをしたまま寝ない」ことです。メイクアップ化粧品は、時間が経つと肌が分泌する皮脂や汗・酸素と結びついて過酸化脂質へと変化します。毛穴の黒ずみや汚れはニキビの原因といいますが、そもそも毛穴の黒ずみや汚れと言うものは、肌に堆積した過酸化脂質が原因です。
何事にも共通することですが、悩みが膨張してから対策を施すより日々の予防を行うことが大切であり効率的であるということを、私たちは発信し続けなければなりません。