エステサロン・脱毛サロン専門のマーケティング会社マーケティング・プロダクト・ファクトリー(MAP)のお知らせ・コラムです。

NEWS &
CASE
お知らせ・ケーススタディ

column
2023.05.03

紫外線の強くなる時期に、エステサロンで有効的なカウンセリングについて

紫外線吸収剤・紫外線散乱剤は、それぞれのメリットデメリットがあるためエステに通うお客様の肌状態を見てエステティシャンから適切なアドバイスを行うことが必要です。日焼け止め(UVケア)化粧品はそこまで販売単価が高い商品ではありませんから、ついつい施術の提案や美容液・サプリメントの提案に、エステ事業者は傾倒しがちです。光老化は肌老化の80%を占める要因だとするのであれば、エステサロンだけではなく世の中に販売されているUVケア化粧品の種類や特徴をお客様にしっかりと理解をしていただきながら、なぜ貴店が薦めるUVケア化粧品を使っていただきたいのか?をカウンセリングでお伝えする必要があるでしょう。

【目次】
1.カウンセリングでは、UV化粧品の種類・特徴をお伝えしましょう
2.アフターサン化粧品を活用したエステ施術・店販を行っていきましょう
3.今回のまとめ

カウンセリングでは、UV化粧品の種類・特徴をお伝えしましょう

UVケア化粧品を形状別に分類すると、乳化タイプ・ローション、オイル、ジェルタイプ・エアゾール(スプレー)タイプ・スティックタイプ・シートタイプに分けられます。乳化タイプのUVケア化粧品は2タイプあり、O/W型とW/O型に細分化できます。デイリーケア向けの商品にもっとも多いO/W型は、ウォータリージェルと称しているものが多いです。特徴としては剤そのものがみずみずしく・白浮きもなく・テクスチャーに優れており、低〜高SPFまで、じつに幅広い商品が存在しています。アウトドア向けの高SPF商品に多いW/O型は、アウトドア・スポーツシーンでも効果が持続するように、耐水性の高い設計でつくられています。ただし商品によっては洗い落としにくいのがデメリットです。ローション、オイル、ジェルタイプはその名の通りさっぱりとした使用感が特徴であるために、紫外線カット剤の含有量にどうしても限界があります。そのため、SPF値をそこまで高くすることができません。エアゾール(スプレー)タイプは、手の届きにくい背中などにも使え使用性こそ抜群ではありますが、夏の高温化においては、しっかりと管理しないともれや爆発の懸念があるといわれています。鼻や頬の部分使いに向いているのは、スティックタイプです。このタイプは耐水性に優れており、塗布時ののびが重たいことが特徴的といえます。シートタイプのUVケア化粧品は、不織布からできたシートにおもに乳化タイプ(O/W型)を浸した商品です。このタイプは携帯性や塗り直しのしやすさから利便性に優れており、デイリーケアとして愛用するユーザーも多いといわれています。
また、エステサロンでは「ウォータープルーフタイプのUVケア化粧品でも、塗り直しは必要ですか?」と尋ねられることも多いといいます。ウォータープルーフとは、汗・水に強いタイプのUVケア化粧品という意味ですが、衣服や動作による摩擦・汗や皮脂からの押し上げといった物理的な要因で落ちてしまうことがあることから、ウォータープルーフタイプのUVケア化粧品でも、塗り直しは必要だということを、エステティシャンはお客様に伝えなければなりません。

アフターサン化粧品を活用したエステ施術・店販を行っていきましょう

UVケアの関連化粧品には、その他にも特殊なものがいくつかあります。
例えばサンタン化粧品といわれるものです。サンタン化粧品とは、皮膚を赤くするUV-Bだけをカットすることで、均一で美しい日焼け色の肌をつくるための化粧品です。製品のタイプとしてはオイルがもっとも一般的で、その他にも乳液・ジェル・ローションのタイプも販売がされています。オイルタイプは製品の性質上、浜辺で使用されるケースが多いことから、砂の付着が少ない処方がユーザーには好まれ、SPFは4程度の強度が優れているといわれています。また、肌に影響を与える紫外線を浴びることなく小麦色の肌をつくりだすセルフタンニング化粧品という製品も存在します。これはジヒドロキシアセトン(DHA)を配合しており、塗布するだけで皮膚は褐色に変化をさせます。この成分は皮膚角層の上層に作用することから、水洗いしても色落ちはせず、角層の剥離が進むに従い段々と色が消えていくのです。
一部のエステサロンに愛用されるアフターサン化粧品は、紫外線を受けた皮膚をお手入れするための製品です。サンバーンのような一時的な日焼けによる肌の炎症には、酸化亜鉛・抗炎症剤の含まれた化粧水や水性ジェル・保湿効果の高いローションや乳液やパックが有効的なのです。また日焼けによる色素沈着にはビタミンC誘導体・トラネキサム酸・カミツレエキスなどの有効性も確認されていることから、春・夏のレジャー明けの顧客にアフターサン化粧品を施術で使ったり店販で薦めるエステティシャンも多いというわけです。

今回のまとめ

エステティシャンは顧客の肌老化だけではなく、自律神経や骨・筋肉の健康といった身体全体をマネジメントする職業ですから、紫外線をとにかく嫌うように生活しましょうとは、立場上伝えにくいと思います。紫外線は適度に身体で浴びながら健康的に生活を行い、過度になったとき、上記のようなアフターサン化粧品を活用した施術や店販を実行していくといいでしょう。