弊社がOEM開発を手掛けるサプリメント商品の原料として「ケストース」というものがあります。ケストースとは腸内細菌にもっとも効率的に使われる低分子のオリゴ糖であって、ビフィズス菌・酪酸生産菌という腸の最たる有用菌が分解・取り込みがしやすい成分でもあります。近年では健康・美容の観点から「内面美容」が重要であるとエステサロン・クリニックなどの提案や、メディアの広告はPRしていますが、その主張は無論その通りだと弊社は思っています。生活習慣が荒れ、腸も荒れれば肥満になり、エネルギー代謝や脂肪代謝機能は衰え、Ⅱ型糖尿病やサルコペニアを発症させ、ついには脳への疾患にまで及ぶことは様々な医療関係者の論文で照明されています。
また腸が荒れることは、食生活習慣も要因の一つとして関わっています。エステサロンはお客様にフェイシャルやボディの施術を行い、また化粧品やサプリメントの店販やOEM開発を通じて健康や美容の促進に努めます。しかしながら同時に、食生活のアドバイスもしっかりと行っていかないと、エステティシャンの技術や知識が最大の成果を上げることは不可能だといえるでしょう。
【目次】
1.エステティシャンが、ビタミン・タンパク質の摂取をコミットする理由
2.エステサロンが出すウェルカムティーが、ハーブティーである理由
3.今回のまとめ
エステティシャンが、ビタミン・タンパク質の摂取をコミットする理由
今回のコラムでは、エステティシャンが簡易なカウンセリングとしてお客様に伝えやすい「食生活のアドバイス」例とそれに纏わる知識を共有していきたいと思います。
まず一般消費者は、美肌のための食事や飲み物は何か?といったときに、ビタミンの豊富や野菜やフルーツなどを連想しがちです。しかし栄養素は単独で作用するものではないため、特定の栄養素ばかり偏って摂取するのではなく、多種の栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
例えばフェイシャルサロンであれば、お客様を美肌にするという使命がありますが、美肌づくりには多種類の食品で栄養バランスを整える必要があります。美肌づくりで必要な3つの代表的な栄養素は、ビタミンA・ビタミンC・タンパク質です。エステに通うユーザーは、太りやすいイメージというものが先行し、タンパク質を敬遠しがちではありますが、タンパク質にはビタミン類をうまく身体の中で運用する仕組みがあることから、しっかりと摂取する必要があるでしょう。
ビタミンAの肌を絡めた具体的な効果としては、「肌のターンオーバーや粘膜を正常に保つ」ということです。抗酸化作用の強いビタミンAは、植物性食品の中でβ-カロチンとして存在しています。人参・ほうれん草などの緑黄色野菜や、レバーなどに豊富に含まれており、厚生労働省は緑黄色野菜の摂取量を目安に「一日100g以上の摂取」を推進しています。
美白や保湿といったアンチエイジング効果があるのは、ビタミンCです。抗酸化作用の強いビタミンCは、肌のコラーゲン生成を助ける効果があります。レモン・パプリカ・じゃがいも・ブロッコリー・いちご・キウイに多く含まれていますが、果物から摂取する場合は特に糖分の摂り過ぎに気をつけることが大切です。
肌を根本からつくる役割は、タンパク質です。タンパク質はあくまでビタミン類とともに摂取することで肌に対してシナジーな効果を生みますので、野菜や果物と合わせてしっかりと摂取するべきなのです。含有する主な食品としては、肉や魚・卵や牛乳などの乳製品です。
エステサロンが出すウェルカムティーが、ハーブティーである理由
エステサロンに来るお客様の中にはテレワークが主体になっている方も多いと思います。手軽に家で飲める・業務に集中ができるということで、コーヒー・紅茶・緑茶といった「カフェイン飲料」をたくさん摂ってしまいがちですが、これらは神経を興奮させ、血液を収縮させる作用があるので摂り過ぎは肌に悪影響を及ぼしますので、気をつけなければなりません。カフェインを含むものは1日に2杯の摂取を目安にし、就寝前にはなるべく避けるようにしてください。
また冷たい飲み物は、季節問わず身体を冷やし代謝悪化させてしまいます。普段から温かい飲み物を摂る習慣を身につけ、カフェインを含まないハーブティーなどを摂るといいでしょう。
今回のまとめ
エステサロンだけではなくすべての美容市場で販売されている「酵素」ですが、効果はあっても過熱処理の過程でその半減は免れません。ですから豆腐・納豆・ヨーグルトなどの発酵食品や生野菜・果物の摂取習慣を提案することも、エステティシャンの大切な役割だといえるでしょう。