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2023.03.22

エステサロンに求められる「一人ひとりに丁寧」なカウンセリング

エステサロンではお客様がご自宅で使う化粧品選定はとても重要なことであると、カウンセリングは常日頃行われています。化粧品は医薬品のように臨床試験を必要としませんので、つくる側が手を抜いたり儲けを過度に意識し過ぎると、バランスが悪いばかりか肌にとってストレスを与える商品が出来上がります。そうすると化粧品が本来目的とする「肌を清潔にする・トラブルを緩和する・お悩みをケアする」といった目的が果たせないどころか、悪化を招くようなことも珍しくはありません。
エステティシャンほどお客様の心理や肌状態に向き合う職業はありませんから、仕入れる化粧品の選定・もしくはOEMの開発にこだわりをもって取り組めば、自ずとエステ経営は上向きになると私たちは考えています。

【目次】
1.化粧品の購入率やリピート率を上げるには、乾燥について理解を促す
2.酸化・紫外線から避ける日常を、エステティシャンは提案するべきである
3.今回のまとめ

化粧品の購入率やリピート率を上げるには、乾燥について理解を促す

そもそもエステティシャンではない一般消費者の方は美容知識に偏りや限りがありますので、いきなり化粧品をすすめるケースでは、購入率やリピート率があまり高くない傾向にあります。急がば回れという諺があるように、まずは加齢だけではなく日常的にどのような要因で肌は老化やトラブルを生み出すのか?ということを明らかにする必要があるでしょう。具体的に肌の老化やトラブルは、要因を外的・内的と大きく2つに分けてカウンセリングを行うと比較的お客様には伝わりやすいと思います。
まず外的要因ですが、乾燥・酸化・紫外線をテーマに教育を行いましょう。乾燥は角層の水分量が低下しているため、フェイシャルを行うとすぐに発見ができる症状です。乾燥は肌悩みのすべての初期症状だといえますが、まず化粧のりが悪くなり小じわができやすくなります。小じわができると真皮の構造が崩れやすくもなりますから、やがてほうれい線などの深いしわにステップしていきます。また角層の水分量が少なくなると、肌のキメが乱れ毛羽たち光が乱反射する関係でくすみやすくなるのです。フェイシャルメニューを行っているのであれば、乾燥対策のメニューやカウンセリングはサービスの前提に存在しないといけないのでしょう。

酸化・紫外線から避ける日常を、エステティシャンは提案するべきである

肌を劣化させる外的要因の一つに「酸化」が挙げられますが、酸化という現象や原因に、一般消費者はまだまだ正しく理解できていないと思います。鉄が錆びる・りんごの切り口が茶色になるような写真で、酸化と劣化をリンクしてあげるのも一つのやり方であるといえるでしょう。人間の目では見えませんが、私たちは日常的にフリーラジカルの攻撃を受け皮脂が酸化し、過酸化脂質(肌の錆び)へと進行していきます。過酸化脂質の進行こそが、ニキビの発現やハリ・弾力の低下を招きますから(コラーゲン繊維が破壊される)、連鎖的に肌のトラブルが広がることを、スキンケアでは予防しないといけません。また酸化は活性酸素によって誘発されますが、活性酸素は食生活・過度なストレス・紫外線・大気汚染・車の排気ガス・一定量を超えた運動によって体内に発生することをエステサロン内部で示す必要があるでしょう。
また紫外線も外的要因の一つです。以前のコラムでもお伝えしたように、紫外線は老化原因の約80%を占めるといわれています。UV-Aであれば真皮にまでそのダメージは届きますから、シミ・肝斑・そばかすだけでなくハリ・弾力などを肌の機能から奪うことになります。また紫外線は身体全体の免疫機能も低下させるわけですので、健康的にも浴びすぎはやはり良くないことを教育する必要があるでしょう。

今回のまとめ

人口減少社会となるいま、「大人数をより効率的に」というよりは「一人ひとりに丁寧に」オペレーションを行うことがエステ経営問わず成功の秘訣であるといわれています。10年以上前であれば、例えば「紫外線がもたらす肌へのダメージ」をエステサロン内部で示唆するために、標高が高い地域の民族の肌が写真にして貼られていました。しかし「一人ひとりに丁寧に」をオペレーションのテーマとするのであれば、しっかりとカウンセリング時間を確保し、ロジカルに未来のリスクを示す解説を行っていくことがエステ経営の理想ではないのかと、私たちは考えています。