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2023.03.19

UV化粧品を提案すれば、基礎化粧品の店販売上が加速する

春の陽射しが心地よいこの季節ではありますが、私たちエステ事業者は、紫外線による光老化にかんして消費者にカウンセリングを行う季節でもあるといえます。米国皮膚科学会では老化の約80%が紫外線、つまり光老化による影響であると断言もされています。紫外線を浴びると皮膚の中で活性酸素が大量発生します。活性酸素が大量発生すると肌細胞そのものが機能不全に陥るだけではなく、真皮を構造するコラーゲン繊維・エラスチン線維を分解する酵素を大量発生させるのです。
一般消費者のなかにはまだ、「紫外線はシミや肝斑の原因になる」といった単一的な見方が根付いていますから、しわ・たるみも含めたすべての肌トラブルが光老化と密接な関係性であることをカウンセリングでは伝える必要性がありそうです。

【目次】
1.光老化のカウンセリングを行う前に、紫外線の種類について触れましょう
2.売上の高いエステサロンでは、UV-AとUV-Bの違いを教育しています
3.今回のまとめ

光老化のカウンセリングを行う前に、紫外線の種類について触れましょう

紫外線は適度に浴びることでビタミンDを生成できるため必要ではあるが、過度な肌接触は美容だけではなく健康を損ねる可能性があります。そもそも太陽の光とはガンマ線・X線・紫外線・可視光線・赤外線を放出しているのですが、その中の紫外線は紫外線A波・紫外線B波・紫外線C波といったように3種類に分かれています。
紫外線A波(UV-A)は、320〜400nmの長波長紫外線・紫外線B波(UV-B)は、280〜320nmの中波長紫外線・紫外線C波(UV-B)は、280nm以下の短波長紫外線といったデータがあります。ここでいう波長の長さの捉え方としては、短ければ短い程皮膚へのダメージは大きくなりますから、紫外線C波はもっとも肌細胞への殺傷能力が高いといえるでしょう。しかしながら紫外線C波は地球全体を囲むオゾン層に吸収されますから、地表に届くことは滅多にはありません。しかしながら波長が長ければ長い程皮膚内部への透過度は高まります。つまり地球上に降り注ぐほとんどの紫外線A波・紫外線B波は、肌内部の表皮や真皮へ届き老化作用を促進させますから、紫外線への対策はエステサロン(施術・店販・OEM開発)で毎年行わなければならないでしょう。

売上の高いエステサロンでは、UV-AとUV-Bの違いを教育しています

私たちが知るほとんどのエステティシャンは年中UV化粧品を習慣として使っていますが、一般消費者はそうでもありません。この原因はシンプルに肌と紫外線にかんする知識の有無に他なりません。そうするとエステティックサロンで施術の後UVで仕上げる・良質なUV化粧品を販売する・OEMでUVを開発するといったことだけではお客様の習慣を変えることはできません。カウンセリングのなかで知識を与えるコミュニケーションを行ったり、店舗内の内部環境を変える(POPやカウンセリングブックで紫外線特集を組むなど)アクションを行うことが有効的な手段となるでしょう。
私たちがサポートするクライアントでこういった顧客マネジメントが上手だなと思う例としては、UV-A・UV-Bのそれぞれがもたらす影響を図解などできちっと解説することで、知識のあるお客様には「そうそう」と、知識のないお客様からは「教えて」と、どちらも共感や関心の心理をうまくマーケティングに繋げるアクションが挙げられます。
生活紫外線であるUV-Aは、地上にある紫外線の約90%を占めていてその光は真皮層まで到達します。UV-Aは室内や車内のガラスさえも透過することができますから、ケアせずに放っておくとメラニンを活発にしたサンタン(皮膚の黒化)を起こしたり、エラスチン線維やコラーゲン繊維を変性させることでしわやたるみの原因のもとになります。エネルギーが強いUV-Bは、おもに表皮にダメージを与え、直接的に細胞の遺伝子を傷つけることもあります。症状の特徴としては皮膚を赤く炎症させたり、メラニンを増加させシミや肝斑を増加させたり、角化作用にトラブルを起こし肌がごわついたり荒れたりする状態の原因になるのです。
危機感は必要以上に煽らなくてもいいですが、日常生活でUV化粧品を当たり前に消費者が使うことは、こういった地道なカウンセリングで実現ができるのだと私たちは考えています。

今回のまとめ

UV化粧品の店販提案を行うことで、基礎化粧品まで購入に至ったエステサロンの成功事例を私たちはよく耳にします。これはおそらくUV化粧品の提案を通じ「光老化」の知識にお客様が触れることで、肌が根本的に生き生きとすることはエステ施術に加えて店販される基礎化粧品の使用が必要だと自ら感じていただいたことが原因だと私たちは推察をしています。