エステサロン・脱毛サロン専門のマーケティング会社マーケティング・プロダクト・ファクトリー(MAP)のお知らせ・コラムです。

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2023.03.07

春に売上が伸びるエステメニューや店販戦略のカウンセリングについて

ここ数日で日差しもかなりきつくなり、全国のエステティックサロンでは、いよいよ春のメニュー・強化店販のプロモーションに力が入っているころだと思います。日焼け止め・美容液・イオン導入・ピーリング等、特にフェイシャル分野でのマーケティングは例年この時期に過熱するものですが、エステサロンで取り扱うメニューや仕入れ物販・OEM商品のプロモーションにおいて、「美白」というキーワードは薬機法上扱うことができません。そのため医療クリニック・薬局といった施術・販売店にこの季節、売上シェアを譲ることになるエステサロンも少なくはありません。しかしながらエステサロンにはエステサロンにしかできない効果的な「エステメニュー」「店販」「カウンセリング」がありますから、戦略立案とその実行を丁寧に行えば、年末の成功を決める商戦であるといっても過言ではありません。

【目次】
1.エステサロンはこの時期、医療クリニック・薬局が商戦の競合になります
2.シミケアのカウンセリングと、医薬部外品が店販活用される理由について
3.今回のまとめ

エステサロンはこの時期、医療クリニック・薬局が商戦の競合になります

この時期、商戦のキーとなる競合として医療クリニック・薬局が挙げられますが、その一つの理由として「美白には医薬部外品化粧品・サプリメント」というイメージが一般的に浸透したことが挙げられます。美白とは簡単にいうとシミ(肝斑も含む)の予防・改善という連想ですが、そもそもシミとはなぜできるのか?どのように予防・改善していくのかということを、エステサロンに通うお客様、もしくはWebのコンテンツマーケティングで潜在顧客に発信する必要があるでしょう。カウンセリング・発信先は一般消費者でありますので、なるべく噛み砕いた表現・図解などを用いることが重要だとは思います。例えば紫外線による影響を導入とし、組み立てることをエステサロンでは推進されています。紫外線を受けることによりメラノサイトからメラニンが過剰に生まれ、肌に堆積したものがシミになるのですが、チロシナーゼという酵素の働きを抑えることによりメラニンは生まれにくくなりますし、チロシナーゼを抑えなくても分解し、メラニン生成を抑制する方法もあります。また、メラニンが過剰発生してもビタミンC誘導体によりメラニン色素を還元することもできますし、堆積したメラニンを排出する美白へのアプローチなども存在するということを知っていただかなくてはなりません。

シミケアのカウンセリングと、医薬部外品が店販活用される理由について

まず一般消費者に誤解されがちなのは、医薬部外品は医療機関だけしか販売できないという点です。一般医薬品と異なり、販売許可制度が定められていない医薬部外品は、エステサロンでも当然取り扱いがあります。医薬部外品に含有される美白対応の成分群は、大変豊富です。前述した「メラニンの排出促進」の役割を持つ成分であれば、エナジーシグナルAMP・リノール酸S等が挙げられますし、「チロシナーゼ活性阻害」の役割であれば、エラグ酸・4MSK・ビタミンC誘導体・アルブチン・コウジ酸・マグノリグナン・ルシノール等が挙げられます。また、m-トラネキサム酸やカモミラETは抗炎症・メラニン生成の抑制ができるといったことを、エステサロンに通うお客様には知っていただく必要があるでしょう。

今回のまとめ

以前のコラムから何度かお伝えしているように、エステサロンの強みは「お客様との関係性」に尽きるのではないかと思います。あくまで一般論でしかありませんが、医療機関・薬局・百貨店のコスメショップ・ECサイト等、美容商品を消費者に提案する販路選択はかなり多く、市場もそれぞれ大規模ではありますが、エステサロンほど「提案者に顧客が耳を傾ける」市場は他にありません。近年はDX・新型コロナウイルスによる市場変動が騒がれてばかりかとは思いますが、こういう人と人の交流密度が低くなる時期だからこそ、エステサロンは「店舗内のプロモーション」「カウンセリングブックの見直し」「エステメニューのオプション追加」など、アナログなマーケティングを徹底して行うことで、顧客との信頼関係をより強固なものにしていただきたいと私たちは考えています。