女性の社会進出を促せられる現在では、多忙な日々・ストレスのある環境が原因で、美容や健康が一時的に崩れる方々が増えています。弊社とエステティックサロンオーナーでは、商品だけ・施術機械だけ・広告だけといった一部のマーケティング業務を請け負うことよりも、経営全体をサポートすることが多いということもあり、エステサロンに通うお客様のお話も多々行います。そうすると、10年前よりエステサロンに通ってきた世代はかなり幅が広がったという報告を頻繁に耳にします。リクルートによる2022年度の調査レポートでは、化粧品の美容業界売上は前年対比11.3%増というデータがありますが、これは若年層にも需要が拡大しているということも一因です。エステサロンの集客やリピート戦略にターゲティングは必要ですが、幅広い世代に向けてメニュー・店販ラインナップ・カウンセリングを用意することが、今後のエステ経営において大切なことだと私たちは思うのです。
【目次】
1.ビタミンC化粧品やサプリメントを売るために、整えるべき内部環境
2.売上の高いニキビケアのエステサロンが行う、プロモーション事例
3.今回のまとめ
ビタミンC化粧品やサプリメントを売るために、整えるべき内部環境
以前「リピートされるメニューとカウンセリング」について、ニキビケアを例にコラムで取り扱いを行いました。ビタミンCのOEM化粧品や、腸内環境を整えるサプリメントをエステサロンで販売強化していくのであれば、ニキビのできる原因・できたときの注意点・対応する医薬品の例・悪化ステップについて、やはりエステティックの専門的な観点からPOPやカウンセリングブックで消費者に向けた教育を行うことが最優先であるというテーマでした。このテーマに追加することがあるとすれば「大人ニキビ」と「思春期」ニキビの違いについても理解を得ることは重要だということです。なぜならニキビができると、消費者はどの世代も一様に、皮脂を根こそぎ洗い流そうとし強力なクレンジングや洗顔をすべきだと思いがちだからです。(エステティシャンはより詳しいですが)大人ニキビは思春期のものとは違い乾燥やストレスの増加・睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ・不規則で不摂生な日常生活・偏った食生活などが原因になっている場合が多く、肌のバリア機能が低下し炎症が発症していることも多いです。そうすると、ニキビ跡や色素沈着ができないようにケアするならば、皮脂を取りすぎず炎症を抑えて保湿を行うことが重要になることを、カウンセリングや資料で伝えることが重要になるでしょう。
売上の高いニキビケアのエステサロンが行う、プロモーション事例
ニキビのカウンセリングや施術・OEM物販が強いとあるエステサロンの店内には、「思春期ニキビと大人ニキビの違いについて」のPOPがあり、これが売上アップに繋がっているという話を聞きました。同POPは、思春期ニキビ・大人ニキビの各原因や対策を記載している大変シンプルな構成とデザインでしたが、私たちの目を強く引いたことをいまでもはっきりと覚えています。記載の一部ですが、思春期ニキビの該当箇所はTゾーン(鼻・おでこなど皮脂量が多い部分)で、発症しやすい時期は春から夏にかけて、原因は過剰な皮脂分泌だから対策としてアクネ菌に働きかけるOEM化粧品を提案されたり、過剰な皮脂や熱くなった角層を取り除くピーリングメニューを提案されたりしていました。一方大人ニキビの記載ですが、該当箇所は頬・フェイスライン・口周り・顎などの顔の下部、乾燥が多い方に発症しやすく時期はそこまで関係がないこと、原因はストレス・睡眠不足・自律神経の乱れ・免疫力の低下・不規則な食事など多岐にわたるため、OEM化粧品だけではなく腸内環境を良くするOEMサプリメントや快適な睡眠を助成しやすいOEMのアロマオイル等を提案するなど、お客様別にしっかりとメニューや店販商品を開発・プロモーションを行っておられました。
今回のまとめ
エステメニュー・店販商品の理論にまでヒアリング・納得しご購入いただけるお客様は、リピート率や継続期間が極めて高くなりやすいといえます。ですから店舗メニュー開発・OEM開発やプロモーションを行うにあたり、理論を形成する肌や身体の基本情報をしっかりとお伝えするということは、売上の増加に直結する活動だと私たちは考えています。