エステサロンの集客・売上が伸び悩みの壁にあたるとき、弊社へのご相談として「エステサロンに通う、または探すお客様が少なくなったのでしょうか?」というものが代表的に挙げられます。結論からいうとまったくそんなことはありません。たしかにエステティックの産業は、メーカーやディーラーといった流通事業者を含めそこまで元気があるものだとはいえませんが、「エステティックサロンに通いたいお客様」・「いま通っているエステティックサロンよりいいお店を探しているお客様」は、年々上昇しています。これにはしっかりとした根拠があります。私たちはエステティック市場のマーケティング調査をまず京都市内の痩身・フェイシャルを主体とするエステティックで行いました。その内容を切り取ると、僅か2週間で検索ボリュームが3,200以上もあり(これはもちろんサロンに通える圏内の消費者だけです)、同月前年対比では120%・なんと同月前々年対比だと180%以上の成長でありました。前回のコラムでお伝えしたように、検索ボリュームの概念は、ニーズの数であり新規でくるべきお客様の数なのです。
しかしなぜいまエステティックサロンでは、新規の顧客数がみるみる減って業績に苦しむことが起きるのでしょうか?それは自店舗のHPがないこと、もしくはHPがあってもアクセスされていないことが原因なのです。
【目次】
1.エステサロンは自社HPのアクセス数こそが売上アップの鍵
2.エステサロンの経営が発展する、自社HPのアクセス数増加要因について
3.今回のまとめ
エステサロンは自社HPのアクセス数こそが売上アップの鍵
一般的な店舗型のBtoC事業において、エステティックサロンは生産性が非常に高いビジネスだということは間違いがありません。そもそもエステティックサロンに務める技術者はお客様の健康・美容を預かり繊細な手技や見識の必要な機械を用いて肌や体型を改善していくわけですから、それらをビジネスのレベルにまで引き上げることに膨大な時間と努力を費やすため、高い単価や利益率を計上することができるのです。しかしながら同時に新規顧客の観点からみるとどのエステティシャン・どのエステティックサロンに施術や化粧品の選択を託すかということは、一大決心になることは確かなのです。つまり手軽なSNSといったツールでエステティックサロンを知った・通りがかった近所にエステティックサロンがあったといった簡単な動機では、契約を行う重要な要素とはなりません。
またホットペッパーを代表とするプラットフォーム型の広告は、エステティックサロンのメニューや価格、スタッフの想いやキャリアまで閲覧することができますから、一見有効的なコンテンツに思えますが、入札金額に応じて閲覧される機会が大きく変動いたしますので、特に個人経営である(月々支払う広告費にある程度の限度がある)エステティックサロンにおいては、ここだけで競争することが長期的な発展を目指す経営の妨げにもなるのです。であれば残された選択肢は、自社HPのアクセス数をいかに高めるか?という方針こそが、エステティックサロンの売上アップの鍵ということになるのです。
エステサロンの経営が発展する、自社HPのアクセス数増加要因について
フェイシャル・痩身・まつ毛エクステ・リラクゼーションといったエステティックメニューのすべてにおいて、ニーズのある顧客数(検索ボリューム)を効率よく集客に繋げるには、繰り返しますが自社HPへのアクセス数を増加させることがもっともな起爆剤です。
では自社HPへのアクセス数を増加させるための重要な要素は一体何なのでしょうか?
その要素とは、たった6つしかありません。マークアップ、つまり文章品質・総務省の管轄するアクセシビリティ・SEO対策の優位性・セキュリティ対策の構築・モバイル端末への対応・ホームページ制作後の運用といった項目のみが、自社HPのアクセス数を増加に導く、重要な要素であるのです。
今回のまとめ
弊社では、自社HPのアクセス数が高まる対策として、二点だけしかご提案はいたしません。まず一つは、HP制作会社の選定です。その理由は、前項で述べたマークアップ・アクセシビリティ・SEO対策・セキュリティ対策・モバイル端末への対応といった項目は、HP制作会社のリテラシーによってでしか解決がされないからです。弊社がクライアントであるエステティックサロンが「自社HPで集客をしたい」という要望をいただいたときに、「ここは安いから」「ここはデザインがいいから」といった安易な提案をしないのは、この構造をよく理解しているからだといえます。また、同じくらい大切なもう一点は、「ブログ制作」です。前項でのホームページ制作後の運用とは、ブログ制作を指しています。次回のコラムでは、エステティックサロンが主体的に行わないといけないブログ制作についてお伝えをしたいと思います。