エステサロン・脱毛サロン専門のマーケティング会社マーケティング・プロダクト・ファクトリー(MAP)のお知らせ・コラムです。

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2022.03.24

Web新規集客の源泉は、「検索ボリューム」である

HP制作・運用によるオウンドメディアマーケティングを強力に行っていくことによって、中長期的に安定した集客システムをエステサロンは獲得することができます。そして何を・どのように具体的なアクションを行う前に、集客に繋がるアクセスページの構造を理解することが大切だと前回のコラムでは記述いたしました。オンライン上での予約数(またはHPを見て電話予約する)を計算式にすると、検索ボリューム・アクセス数・コンバージョン率の乗算でしたね。つまりこの3項目を最大化することで、当然毎月の予約が増えていくわけですから、「あとはやってみるだけ」といいたいところです。しかしながら、この計算式を理解したところで、適切な対策が行えているのか?というと、ほとんどのエステサロンがそうではないですし、またエステサロンに限ったことではなく、Web集客強化を図る様々な産業分野の各企業も、同じく苦戦しているのではないでしょうか。本編においては、なぜWeb集客における計算式は一般的に認知されているにも関わらず、成果に直結していかないのか?という点を、項目ごとに課題設定・対策立案をいたします。

【目次】
1.検索ボリュームの最大化は、キーワードの網羅が不可欠である
2.集客を強みとするHP制作会社には、Web上のターゲット数を聞いてください
3.今回のまとめ

検索ボリュームの最大化は、キーワードの網羅が不可欠である

検索ボリュームとは、そもそも「見込み客数」であり、この見込み客の中でしかアクセス数を稼ぐことしかできませんから、多くの検索ボリュームは、集客における最終成果の源泉ともいえるでしょう。裏を返すと、どれだけ優れた商品やサービスを行い、それをWebでPRをしたとしても、検索ボリュームの乏しい商品やサービスは、アクセスまで繋がりません。エステサロンは、ありがたいことに「健康でいたい」「美しくありたい」という普遍的なニーズが起点となっているため、ほとんどの市場に多くの見込み顧客が存在していますし、何よりエステサロンはデジタル化が未成熟な産業ですから、極めて売り手市場であるといえます。しかしWebマーケティングという観点からは、各エステサロンの戦略成果として、見込み顧客の獲得が乏しいことには間違いがありません。これはなぜなのでしょうか?これは事例から考えると大変わかりやすい理屈です。例えば私が以前サポートしていたエステサロンは、とある郊外の地域で(仮にこのサロンの所在地をMAP市に設定しましょう)Webマーケティングをコンサルタントに代行していました。成果としては1年間でHP集客が0。しかしながら多額のコンサルティング契約を、事業者は継続し続けたのです。これには理由があります。解析ソフトを使うと、「MAP市・エステサロン」「エステサロン・MAP市」という地域名+エステサロンというビックワードの組み合わせでは、上位表示がされていたからです。SEO対策を代行するコンサルティング会社・マーケティング会社では、よくこのようなセールスが行われます。MAP市のエステサロンでもそれは例外ではありませんでした。結果的に事業者と弊社で原因究明にあたったところ、たしかに解析ソフト通り、2つのキーワードで上位表示を実現しているのですが、この2つのキーワードを使った検索ボリュームはたった9名。事業者や弊社の閲覧もありましたので、事実上は7名なのです。アクセス率は上位表示で50%・その後のコンバージョン率は一般的に10%(エステサロンのHP閲覧を基準にした数字)を下回りますから、年間のHP集客が0だということは、当然の結果だといえます。つまりキーワードの組み合わせを絞ってWebマーケティングを行うことは、魚のいない釣り堀で魚を釣ろうとするようなアクションなのです。開業エリアやメインメニュー内容で多少は前後するのですが、エステサロンであれば最低3,000〜5,000種の検索パターンに対応が及ばないと、HP集客は、満足のいく結果どころかいつまでたっても0名から変わることはないのです。

集客を強みとするHP制作会社には、Web上のターゲット数を聞いてください

繰り返しにはなりますが、検索ボリュームのない商品やサービスは、アクセスまで繋がらず、よって新規の業績は一向に上がりません。もしエステサロンのHP制作を代行するWeb会社が、この点を軽視し対策を万全に練っていなければ、当然どんなにデザインのいいHPを制作しても、新規客は集まらないのです。エステサロンにとって、HPを制作するWeb会社の選定はとても重要な意思決定です。もしコラムを読んでいただているエステサロン事業者の方で、HP集客を強みであるとPRするWeb会社とこういった局面である商談を現在行っておられるのであれば、一度「制作するHPで狙うWeb上のターゲット数を教えてください」と聞いてみてください。もしその解答が、「ビックワード・ミドルワールドであるキーワードの組み合わせを強化する」のようなものであれば、発注を断った方がいいでしょう。前段落にも記述しましたように、エステサロンであれば、最低でも3,000種〜5,000種の検索パターンに対応しなければ、アクセス数・コンバージョン率の乗算を行っても残存する顧客を残せません。地域によって差はありますが、少なくとも1,000名以上の潜在顧客にアクセスする機会を提供するためには、地道で精緻なWeb分析をベースに行い、HP制作に反映できる技術を保有する「しっかりとしたWebマーケティング会社」に依頼しなければ、新規集客の目標は、達成することができないのです。

今回のまとめ

今回のコラムでは、「検索ボリューム」をテーマに課題設定や、その対策についてお伝えしました。Web集客の計算式は、その他の変数値として「アクセス数」「コンバージョン率」が構成されています。構成値は3つととてもシンプルなだけに、それぞれの課題や対策を押さえていなければ、必ず戦略は失敗へと導かれます。次回のコラムでは、「アクセス数」「コンバージョン率」の課題設定・対策についてお伝えします。